教育向けプロジェクト: 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」




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持続可能な食とエネルギーについてお話しします

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メディア掲載とコメント集
手づくり企画の紹介
冒険が始まった経緯
サイトマップ

プロジェクト
地域の自立を目指す
この企画を進める理由
Rural development
Fixing what's broken
都市農園
街が食糧を育て始めた!
有機菜園のススメ
庭で部屋で栄養たっぷりの野菜を育てる方法
土をつくる
すべての健康は土から始まる
小さな農場
自由と自立への道
バイオ燃料
地域で育てるエネルギー
太陽熱コンロ
森と人を救うソーラー・クッカー
森と土と水と
山の危機はみんなの危機
世界の種子
種がなければ食もなし
Appropriate technology
What works and fits
Project vehicles
The workhorses

インターネット
何がそんなに画期的なのか?
Internet interaction
必要な情報を探し出すには

教育企画
教育企画の活用方
バイオ燃料
太陽熱コンロ
空き缶で作る簡単コンロ
超小型風力発電機
電源のいらないローテク・ラジオ
段ボール箱の活用法
絹の姉妹
靴箱で蚕を育てる
学校菜園
土をつくる
池もつくる
手づくり天然蚊よけスプレー
ネットで参加できる教育プログラム
ネットで使える教育関係情報集


連絡先
手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」
http://journeytoforever.org/jp/
〒622-0291京都府船井郡
丹波町郵便局 私書箱6号
キース・アディソン (英語)
平賀緑 (日本語&英語)
midori@journeytoforever.org

ジャーニー・トゥ・フォーエバーを応援してください!
今後ともプロジェクトを進めていくためにご支援いただけましたら幸いです。ありがとうございました。

食糧問題・食料問題のページ
〜100億人分の食糧をまかなえる世界で
なぜ8億の人が飢えるのか〜

教育プロジェクト

「大地は親からゆずり受けたものではない。
子供たちに借りているものである」
ケニアのことわざ

子どもたちは「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」の特別な参加者です。教室から家庭から、そして個人でも、インターネットを使えばだれでもどこからでも無料で参加できます。

アジアからアフリカまでの大冒険を一緒に体験して行くのはもちろん、子どもたちは途上国の村人たちが直面している現実の問題を改善するため、インターネットを駆使して他の国の子供たちとも協力しながら、自分たちが実際に村人たちの生活に影響を与えるという貴重な体験をすることができるでしょう。訪問先で実行部隊が直面した食糧不足や環境問題、森林破壊、土壌流出、開発問題など現実の問題について、インターネットを通じ参加している子どもたちに一緒に考え、一緒に問題解決のために協力してもらいたいと願っています。

どんなに小さな子どもからの意見でも、それがその場における最善の解決策であれば実行部隊は訪問地で子どもたちからのアドバイスを実行します。また実行部隊の行動が間違っていると子どもたちが思ったときにはビシバシ指摘もして欲しい。

こうしてインターネットを通じて企画に参加する子どもたちが、実社会の問題にリアルタイムに直接取り組み、自分たちが力を合わせて環境や開発問題の解決に貢献することにより、個々の状況に合わせてそれぞれの解決策を考えなければならない環境や開発問題への理解が深まると考えています。自分たちも世界の環境と開発問題に貢献できるとの実感は、世界と地元地域の社会問題を解決するために行動を起こすことができる主体的な市民を育てることになる、それが私たちの目的です。

この企画の推進にはインターネットを重点的に使っているため、IT(インフォメーション・テクノロジー)教育の生きた教材ともなります。企画に参加する子供たちは冒険をバーチャルに体験したり、オンライン・フォーラムやメーリングリストに参加したりしながら、インターネットを活用して必要な情報を集め、他地域や他の国の子供たちとも情報交換したり友達になって一緒に学んだりしながら、他人と協力しながら共通の目的を成し遂げるための道具としてITを使う技術を身につけることができるでしょう。

「インフォメーション・テクノロジー教育は学科の一つではない。それはまったく新しい教育文化そのものだ」
香港教育専業人員協会 區伯權副会長より企画に寄せられたコメント

インターネットは新しい道具です。道具の使い方は、実際に利用することが修得の早道だと考えています。しかもジャーニー・トゥ・フォーエバーは企画自体が魅力的なコンテンツ。この先どうなるか分からない冒険へのワクワク感、双方向コミュニケーション、参加型プロジェクトなどにより、子どもたちは楽しみながら自然に学ぶことができるでしょう。小さな子どもが世界に変化を起こす。その手伝いができたら幸いです。

また「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」では海外の子どもたちと協力したり英文の資料を調べたりするため、日本の子どもたちにとっては生きた英語の教材にもなります。言葉も道具ですから、目的達成のために使うことが修得の早道になるでしょう。

教育プロジェクトの構成と活用法

教育プロジェクトへの参加の方法は参加者の状況に合わせそれぞれです。題材の扱い方により小学校低学年から大人まで、あらゆる年齢層の人たちが取り組み学ぶことができるコンテンツを提供しています。

例えば次のような参加の形が考えられます。

  • 実行部隊が訪れる日本の農村や途上国農村における環境・開発問題を改善する取り組みに協力しながら、世界と身近な社会の環境と開発について学ぶ
  • 企画ウェッブサイトに掲載されている教育向けプロジェクトに取り組みながら、エネルギーや食糧問題について学ぶ
  • 企画ウェッブサイト掲載の文章やリンクされた情報に基づきながら、インターネットを用いて環境や開発問題の背景事情から現状までを学ぶ
  • 同時にインターネットを活用して情報を集める方法を身につける

すでにウェッブサイトに掲載されている教育プロジェクトに加え、それぞれの訪問先における題材に合わせて背景事情や情報集を合わせた教材を提供して行く予定です。

実行部隊のジャーナリストやプロの写真家たちが作成したコンテンツは、現地から衛星データ通信などにより企画本部へ送信し、企画ウェッブサイトに掲載。その他オンライン・フォーラムやチャット、テレビ会議などを用いて、実行部隊とネット参加の子供たちのリアルタイムな相互通信、訪問先の子供たちとネット参加の子供たちの交流を実現させたいと思っています。

訪問した先々で、地域に住む人々や学校と協力しながら、エネルギーや農業、リサイクルなどの企画も手がけ、各地の学校と市民団体をつなぎ、お互いに協力し合うネットワークを築き上げながら旅を進めて行くことを目指しています。

協賛を集めることができれば、子供たちが実行部隊に合流して実際の旅を体験することも可能です。

「子供たちに途上国での生活がどの様なものかを教える一番の方法は、子供たちを現場に連れて行くことだ。私たちは実際子供たちを途上国に派遣し、その子たちの人生をひっくり返すくらい大きな成果をあげている」
香港オクスファム代表、ジョン・セイヤーより企画に寄せられたコメント

英語学習の教材にも

企画の大部分は英語を中心に進められ、扱う情報や海外からの参加者との交流も英語によるものが多くなります。企画に取り組みながらこれらの資料を実社会に即した英語学習に利用したり、プロの英文ジャーナリストにより書かれた企画ホームページの文章を英語教材として活用することもできるでしょう(主執筆者の履歴はこちら)。

ただ、英語が苦手な子供たちも企画に参加できるよう、他言語への翻訳も可能な限り進めています。特に日本からの参加者には、日本におけるプロジェクトも計画しており実行部隊に日本人ライターを含むため、日本からの参加者向けに用意した題材も随時提供して行きます。

現在、英語、日本語、中国語、スペイン語でホームページを運用しています。

企画のメイン・サイト(英語)
日本語サイト
中国語サイト
スペイン語サイト(バイオ燃料)

教育プロジェクト

(すべての企画においてインターネットと英語を活用します)

バイオ燃料

バイオ燃料に取り組む理由:

  • 企画の機動力となる車で使う大気を汚染しない、再利用可能な燃料を見つけるため
  • 香港や日本などの大気汚染問題に貢献できる解決策の一つとして
  • 環境教育の企画のひとつとして
  • 農村地域のエネルギー面における自立向上の一手段として


台所でバイオディーゼルを作っている所
植物や有機ごみから作られるバイオディーゼルとエタノールは、化石燃料の軽油とガソリンに代わる代替燃料として注目されている。二酸化炭素をリサイクルし排ガスによる汚染が少ないだけではなく、村の工房や家の台所、学校の実験室などでも作ることができるため、地域のエネルギー自立にも貢献できる。廃食用油や有機廃棄物から作れば、ごみの量を減らすため環境改善に二倍貢献できる。新しい農作物から作った場合でも、副産物を家畜や人間の食べ物として使えるため、食糧分の作物を横取りすることにはならない。食糧も燃料を食べて使える方法だから!

バイオディーゼル
排気ガスが天ぷらの香り!?

香港でも東京でも、ますます悪化する大気汚染問題に頭を痛め、ディーゼル車の排ガスが犯人としてあげられている。

でもディーゼルは最も効率良いエンジンの一つであり、運輸産業の大部分が軽油を燃やすディーゼル・エンジンに依存している。ディーゼルを廃止することは全面的なコスト高を招き、社会全体に影響してしまう。

排ガス中の有害物質を減らすため様々な技術が開発されているけれど、すでに出回っているディーゼル車両のエンジンを取り替えたり新しい装置を付けることはコスト高になり時間もかかる。そのため、お金をかけずに即時的な効果がある手段としてバイオディーゼル燃料が注目されている。バイオディーゼル燃料の排ガスはずっと有害物質が少なく、環境汚染源の一つである廃食用油をリサイクルし、「砂糖より生分解しやすく、食卓塩より毒素の少ない物質」と言われるほど綺麗な燃料。

私たちは近くのファーストフード店からもらった廃食用油を使い、家の台所でバイオディーゼル燃料を作ってランドローバーを走らせてみた。簡単な化学反応を理解して実験の注意事項さえ守れば、学校の理科室でもバイオディーゼル燃料を作ることができる。バイオディーゼル燃料を作って大気汚染について考えながら、身の回りではどんな「ごみ」からバイオディーゼル燃料を作れるか考えてみよう。

兵庫県立氷上西高校の1年生がバイオディーゼルを手づくりしました!
 学校の理科室でバイオ燃料を作っている様子を見てください。


バイオディーゼル燃料の作り方

自家製バイオディーゼル燃料の作り方 手づくり企画

マイク・ペリーのバイオディーゼル・レセピ インターネットで大人気のサイト

アレックスの2段階バイオディーゼル・プロセス 滴定もしないで高品質の燃料を作る方法

FOOLPROOF biodiesel method アレックスのプロセス改良版

Biodiesel -- education links バイオディーゼル燃料の教育向け資料集

「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」のバイオディーゼル企画
バイオ燃料
バイオ燃料のオンライン図書館(英文)
バイオ燃料と燃料作り用具の入手先(英文)

バイオディーゼル燃料
自家製バイオディーゼル燃料の作り方
マイク・ペリーのバイオディーゼル・レセピ
アレックスの2段階バイオディーゼル・プロセス
FOOLPROOF biodiesel process
Guide to building a biodiesel mixer
香港バイオディーゼル物語
排ガス中のNOxは問題か?
副産物グリセリンの活用法
バイオディーゼル情報集
ディーゼルに将来はあるか?
植物油と燃料の生産比率
最後の仕上げは泡で洗う
バイオディーゼルを使うときの確認事項

エタノール

ガソリン・エンジンが多い自家用車の排ガスはどうする? 見た目には黒煙が少ないけれど、ガソリンの排ガスにも目に見えない毒物が含まれている。

ガソリンの代替にはエタノール燃料に注目。植物から作ったエタノールは大気を汚さず性能も良い燃料。炭水化物を多く含む農作物を発酵させ、蒸留して作るエタノールは、学校の実験室でも作ることができる。

教育用エタノール・カリキュラム(中学生向け)
http://www.nwicc.cc.ia.us/etsp.htm
アメリカの北西アイオワ地域大学による、実験室でのエタノール作成を含む学校向け教材と教員向け手引き。


「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」のエタノール企画
バイオ燃料
バイオ燃料のオンライン図書館(英文)
バイオ燃料と燃料作り用具の入手先(英文)

ガソリン車にはエタノール燃料を
エタノール情報集
エタノール燃料はエネルギーを無駄にしているか?

太陽熱調理器 ソーラー・ボックス・クッカー

世界人口の約半分の人たちは今でもたき火でご飯を炊いている。世界で消費される木材の45%が燃料として燃やされ、24億人の人たちが薪不足で困っている。一方では森林破壊が洪水や土壌侵食を引き起こし、気候を変化させ環境を悪化し、貧困と飢餓をますます深刻にしている。

そこで、いらなくなった段ボール箱とアルミホイルから簡単な太陽熱調理器(ソーラークッカー)を作ってみると、小学生でも1時間足らずで作れる簡単な道具が途上国で森を守り、飲み水を消毒し、煙の害も防ぎ、貧しい女性や子供たちの大きな助けになることができる。

自分たちの太陽熱調理器で炊いたご飯を食べながら、同じ太陽熱調理器が途上国の難民キャンプで活躍していることを学び、エネルギー問題や森林破壊、健康問題などについて考えてみよう。

教育向けソーラークッカーのページ
ソーラークッカーのページ
ソーラークッカーに関する情報集

空き缶で作る簡単コンロ

リュックに入れても全然重くない、キャンピング用の簡単コンロ。小さくても強い火力で15分くらい燃え続け、立派に本物の料理ができる。材料はジュースの空き缶と真珠岩(パーライト)、ハンガーの針金、そして燃料用アルコールだけ。


Backpack stove 作り方の詳細はこちら。

Hobo stove ペンキの缶とナイフでもう少し大きいコンロも作ってみよう。

超小型風力発電機

鉛筆を軸にした高さ20センチくらいの超小型風力発電機を組み立て、風から電気を起こして電球を灯してみよう。私たちは古いCDを回転板に使い、鉛筆や段ボール、ハンガーの針金、木の切れ端、磁石を使って一つ作ってみた。自信がない人は教育用キットを買って作ってみることもできる。

PicoTurbine page

電池のいらないローテク・ラジオ

空き箱や筒にコイルを巻いて作った鉱石ラジオは電池がいらない。このラジオは受信した電波で稼働するからだ。1901年に発明された鉱石ラジオは、今でもラジオ技術の基本になっている。


(Xtal Set Society)
鉱石ラジオ作りは1920年代に子供たちの間で大流行した。そのころの子供たちが親になった1950年代に再び大流行。世代が代わって今またラジオ作りが流行っている。

Crystal radio page

段ボール箱の活用法

いらなくなった段ボール箱はどうする?

  1. ゴミ箱に捨てる
  2. ちり紙交換や古紙回収に出す
  3. 太陽熱調理器を作って料理に使う
  4. 電気やガスオーブンの代わりに焼き芋を焼いて食べる
  5. 堆肥作りの容器として使い、最後には堆肥の材料にしてしまう。できたコンポストで野菜や木を育てる。
  6. ミミズコンポストの餌にする
  7. 柱型ガーデンを作って50株の野菜を栽培する
  8. 孵卵器を作って卵から36匹のヒヨコを孵す
  9. ひじかけ椅子を作る
  10. 家を建てる

まだまだアイデアは一杯! 11番目の段ボール活用法を教えてくれる?

他にもドラム缶もたくさん捨てられているけど実は便利な物。捨てられたドラム缶の活用法の一覧を作り始めたら、長くなりすぎたから止めちゃった。

きみも挑戦してみる? 不要になったドラム缶が近所でいくつ他の用途に活用されているか数えてみよう。いろんな物がどのように再利用されているか観察し始めると、リサイクルのアイデアが広がるよ!

見つけた物を教えてね。

What to do with a cardboard carton

絹の姉妹

養蚕で自立を獲得した華南の女性たち


by Christine Thery
日本で貧しい農村の少女たちが野麦峠を越え、製糸工場で酷使されていた頃、中国南部の珠江デルタでは多くの女性が家で蚕を飼って絹糸を紡いだり製糸工場で働いたりして、初めてわずかばかりの経済的自立を獲得していた。男尊女卑の激しい伝統的中国家族制度の中で、多くの少女が女奴隷や娼婦として二束三文で売買されていた当時、いったん自立を手に入れた華南の女性の一部は、生糸市場が暴落した後も家に戻らず、香港やシンガポールに渡って家事労働者として働き、自立した女性同士助け合いながら望まぬ結婚を拒絶して生涯独身を通した。

長い三つ編みを垂らし買い物かごを手にした中国人家事労働者「阿媽」の姿は今でも香港の人たちの記憶に残っている。でも生存する阿媽たちもわずかになってしまった。歴史の一幕が消えてしまう前に、香港の子供たちが歴史を記録するプロジェクト。

  • 口述史の収集・記録
  • 公民・社会教育
  • 社会調査
  • 女性問題
  • 家族や地域のネットワークを使った歴史発掘
  • コンピュータを使ったデータベース作り

香港に限らず同じ取り組みはどんな社会でも行うことができる。実際「絹の姉妹」にヒントを得た別のグループが自分たちの歴史を記録し始めている。日本にも身の回りに消えかかった歴史の一幕があるはず。身近な歴史を発掘し、コンピュータのデータベースにまとめてホームページで発表してみよう。

Sisters of silk -- Hong Kong's Chinese Amahs

靴箱で蚕を育てる

「絹の姉妹」企画の一部

キースが子供だった頃(随分昔の話)、多くの子供たちが靴箱の中で蚕を育てていたという。日本にも養蚕に取り組んでいる学校がある。卵から幼虫、さなぎ、そして蛾になるまで育てて、絹糸も作ってみよう。桑の木は他にも山ほどたくさんのことに活用できる。これほど役に立つ木を蚕だけに食べさせておくのはもったいない。桑の木を育てておいしい実を食べ、いろんなことに活用してみよう。

Silkworms in a shoebox
Mulberry trees
Kids' crazes

学校菜園

 自分たちの野菜を栽培して食べてみる

栄養たっぷりの土で育てたトマトにかぶりついたらきっとびっくりする。味が違うから。キュウリもレタスも人参も、店で買って冷蔵庫にしまっておいた物とは同じ野菜と思えないくらい違う。自分たちで畑を作って野菜を育てながら、畑の野菜と店の野菜はどうして味がちがうのか、いま食べ物になにが起こっているのか、食べ物と健康と生態系について考えてみよう。


「手づくり企画」の有機農園

ジャーニー・トゥ・フォーエバーは学校菜園にピッタリの有機栽培システムを紹介している。野菜を栽培するだけでなく、生物の授業や環境プロジェクトとしても取り組むことができる。花壇も校庭もない香港の学校だって、たっぷりの野菜を栽培できる方法。
畑がなくても、土地がなくても、自分たちでたくさんの野菜を育てられる。

私たちが香港のプロジェクト本部で作った有機菜園はセメントと砂の上にも立派な畑ができることを実証した。土がなくてもかまわない - 生ゴミや野菜クズをリサイクルして、栄養たっぷりの土を自分で作ることができるのだから。

学校菜園のための情報はインターネットの上にもたくさん紹介されている。まずは下のページを参考にして、びっくりするほどたくさんの食べ物を育ててみよう。

  • 子供たちの畑をつくる(校庭でも屋内でも屋上でもOK)
  • 野菜栽培と有機物循環(生ゴミから肥沃な腐植土をつくる)
  • 堆肥つくりとミミズコンポスト
  • 自分が食べている物はどうやって作られているのか考える

School gardens page
School gardening resources
Trees and forests -- resources for schools

土をつくる

生ゴミや落ち葉から栄養たっぷりの腐植土をつくれば、栄養たっぷりの野菜が育ち、その野菜を食べた動物や人が健康に成長する基盤をつくる。栄養が足りなければ脳味噌も発達しない。精神的な人格も勉強の出来具合も、食べ物を育てる土が肥沃かどうかが関係している。野菜を育てるとき、コンポストについても学ばなければ片手落ちになってしまう。

コンポストについて学ぶことは、生命の輪の見えない半分を学ぶこと。自然界の成長と腐敗を知ることにより、新しい命を育むために土の中で何が起こっているかを学ぶことができる。

子どもたちにとって大切なレッスンは、陰と陽の両方を学ぶこと。自然界における成長と腐敗を学び、一つの生命が他の生命に依存していること、生命と生命の車輪が上手くかみ合い上手く回転することによって、初めて人間の健康が確立され、持続可能な社会が築けることを学ぶこと。

情報はインターネット上にたくさんある。

School composting

木と森と

木がなければ人間は生きて行けない。木と森、特に熱帯雨林は、母なる自然と私たちの環境がいかに破壊されているかを象徴している。インターネットには子どもたちが家庭から、教室から、参加できる木を守る活動がたくさんある。なぜ木を守ることがそんなに大切なのか、じっくり学びながら考えてみよう。

Trees and forests -- resources for schools

池をつくる

捨てられていた小さな浴槽に水を張ってヒヤシンスと浮き草を浮かべておいたら、オタマジャクシやカエルや水蛇が暮らすきれいな生態系が一つ誕生した。もう少し大きな池を作れば、自分たちが食べる魚を育てることもできる。お店で買う魚は本当に食べて安全か。水を含んだ生態系について考えてみよう。

  • 池をつくる - 小さな池に大きな生態系
  • 雑草とは何か考える
  • 害虫とは何か考える

池の底が浅くても、このプロジェクトから学べることは奥深い。

Beach House Fish pond
Garden pond
Aquaculture for small farmers

手づくり有機蚊よけ剤
(Handmade Organic Mosquito Repellent: HOMeR)

スーパーで買ってきたレモングラスの茎3本を畑に植えたら、大きなレモングラスの茂みができた。切っても切ってもぐんぐん伸びてくる。レモングラス・ティーはカビよけの薬になり、プエルトリコではこの茎を天然歯ブラシにして歯を磨くという。香港の蚊の大群に困っていたときレモングラスが蚊よけに効くと知り、私たちは砕いた茎を肌にすり込んだり中国産ブランデーで浸出してスプレーを作ってみた。化学薬品のスプレーよりよっぽど心地よく、蚊よけの効果もまずまず。でもその効き目は鮮度と共に落ちていく。レモングラスの薬効を抽出して保存するにはどうすれば良いか?

  • ハーブと食料と薬の関係
  • いろんな植物の利用法
  • 植物の多様性崩壊の危機

「世界で一番危険な生物は蚊だ」と言われるくらい、毎年数百万人がマラリアのために命を落としている。化学薬品による撲滅作戦は成果を上げず、蚊は抵抗力を強めてますます増殖している。化学薬品と天然薬草の関係について考えてみよう。

  • 近代薬品の4分の3は植物成分に基づいている
  • 世界には薬効が充分研究されていない植物がまだまだ多数ある
  • 森林伐採や工業的農業経営により、毎年数千種の植物が全滅している

手づくり有機蚊よけ剤 (Handmade Organic Mosquito Repellent: HOMeR)

エコロジカル・フットプリント

あなたが世界を踏みつけている足跡の大きさはどれくらい?

「エコロジカル・フットプリント」とは、あなたの生活やライフスタイルを支えるために必要な土地の面積のこと。

世界的な平均値では1人の「足跡」は2.4ヘクタール。他の生物のために12%の土地を確保してあげると、人間1人には2ヘクタールより少ない土地しかない。つまり人間は少なくとも20%割り当て以上の土地を使っているということ。

この数値は私たちの現在の生活がいかに持続できない状態かを示している。だからこそ環境問題が取り上げられるようになってきた。

あなたの足跡のサイズを計算してみよう。大きすぎる足跡をどうやったら小さくして、他の人に資源を戻してあげられるかも紹介している。

Eco-footprint

ネットで参加できる教育プログラム

子供たちのメール文通やオンライン・フォーラム、テレビ会議など、インターネットを使って参加できる教育プログラムの紹介。ネット文化が発達している英語圏主催のプログラムが多いけれど、日本語で参加できるプログラムもある。もちろん英語で海外の子供たちとおしゃべりすることにより、英語の練習と修得にも絶好のチャンス。

ネットで参加できる教育プログラムのページ

ネットで使える教育関係情報集

先生、親、子どもたちが活用できる豊富なオンライン情報源の紹介。教育関係者向けの資料集や、電子図書館・百科事典、子供向けサーチ・エンジン、家庭学習のネットワークと情報集などなど。

ネットで使える教育関係情報集のページ

子どもの詩集


子供心に思ったことをつづった詩や単文を募集中。生命や環境に対する子どもの観察力には大人も学ぶことがいっぱいある。

Children's poetry


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(c) Keith Addison and Midori Hiraga
手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」<http://journeytoforever.org/jp/>

ジャーニー・トゥ・フォーエバーを応援してください!
今後ともプロジェクトを進めていくためにご支援いただけましたら幸いです。ありがとうございました。

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